文字と式 ~6~ 文字式での関係の表し方【中1数学】

文字式を使って数量の表し方は前記事でやりましたので、今回は「文字式と数」や「文字式と文字式」の関係の表し方を学んでいきましょう。
次の単元の方程式の基本となる部分ですのでしっかり覚えましょうね!

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文字式での関係の表し方

中学生の勉強方法 イメージ『文字式での関係の表し方』というと少しむずかしく聞こえるかもしれませんが、コレって、小学校の時からやっていた【6-2=4】とか【5<6】という、等号(=)や不等号(>,<)で式を表すだけなんです。
文字式で数量を表すことが出来て、その文字式がどんな意味を持つのかが分かると、この内容はカンタンなのですが、多くの中学生が、文字式の意味が理解しきれないので戸惑う部分でもあります。
基本的な内容から説明していきますので、少しでも文字式や関係を表す式に慣れていきましょう!

●関連記事:中学生の数学 文字と式 ~5~ 文字式で数量を表す【中1数学】

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等しい関係を表す式

等式:等しい関係を表す「=」は、「わ」と読んだり、「イコール」と呼んだりしますが、等号(とうごう)とも呼びます。
等式はこの等号「=」を使って等しい関係を表す式です。
中学生の数学:中1 文字式の関係の表し方:等式

等式は「左辺」と「右辺」、両辺の関係が「等しい」ということを表しています。

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等しい関係:例題で考えてみよう!

例題1)1本a円のボールペン3本の代金はb円である。この関係を式で表せ。

例題2)a人が1人500円ずつ出して4000円の品物を買ったら,b円残った。この関係を式で表せ。

等式を使った式で表してみよう!
自分で考えてから解説を読んでね^^

■例題1の解説
例題1)1本a円のボールペン3本の代金はb円である。この関係を式で表せ。

ボールペン3本の代金は、1本a円だから、3×a=3a円
それがb円だということなので、3a=b ということになります。

※3×a=3a円という式は、
1本50円のボールペン3本なら、50×3=150円というのは理解できますよね?
1本80円のボールペン3本なら、80×3=240円です。
やる計算は同じですから、
1本a円のボールペン3本なら、a×3=3a円となります。

■例題2の解説
例題2)a人が1人500円ずつ出して4000円の品物を買ったら,b円残った。この関係を式で表せ。

分かりにくい‥と思ったら、分割して考えてみましょう。
この文章の要素としては、「集めたお金」と「品物の代金」、そして「残ったお金」ですよね。
言葉で考えると、「集めたお金」-「品物の代金」=「残ったお金」です。

集めたお金=a×500=500a
品物の代金=4000
残ったお金=b ですから、
500a-4000=b ということになります。

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大小の関係を表す式

不等式:不等号を使って数の大小を表します。
不等号には「>」「<」「≧」「≦」があります。

a>b:aはbより大きい(bはa未満)

a<b:bはaより大きい(aはb未満)

a≧b:aはb以上(bはa以下)

a≦b:bはa以上(aはb以下)

不等式も、等式と同じように、不等号の左側の辺を左辺、右側の辺を右辺といいます。

POINT 「より大きい」「より小さい」「未満」「以上」「以下」などの言葉に気をつけましょう!
・「より大きい」「より小さい」「未満」は比べる数と比べられる数で同じ数にはならない。その数は含まないということです。
・「以上」「以下」は比べる数と比べられる数で同じ数になる場合もある。その数を含むということ‥だから「<」の下にイコールが入っている「≦」を使うんです。

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「文字式をつくる」ことや「文字式の意味を考える」ことができると、関係を表す式は難しくないのですが、ここでつまづく中学生の多くは、『文字式を作ることが出来ない』という原因があります。
もし、自分がつまづいているな‥と思ったら、その原因を考えて復習できるといいですね!

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