【中学生の数学│難問】空間図形の難しい問題
基礎基本がしっかりできている人はチャレンジしてみましょう!
中学3年生の受験対策用の問題と解説です。難易度はやや高めになっています。
空間図形の難問
難問と言っても難しいと感じるのは【2】(2) だけだと思いますので、【1】と【2】(1) は基礎の見直しだと思って解いてみましょう!
下の図のような,1辺4cmで∠HEF=60°のひし形EFGHを底面とし,高さが6cmの四角柱について下の問いに答えなさい。
【1】線分EGの長さを求めなさい。
【2】辺BC,CDの中点をそれぞれP,Qとし,面PQHFと対角線AGとの交点をRとする。
(1)線分ARと線分RGの長さの比を求めなさい。
(2)線分RFの長さを求めなさい。
空間図形の難問 解答と解説
【1】の解説と解答
三平方の定理の問題です。
■基本的な考え方
△ABDと△CDBに分けて考えると考えやすいかもしれませんね。
△ABDと△CDBにわけると、どちらも正三角形になりますので、1:2:$\sqrt{ 3 }$ が使える‥というわけですね。
■計算方法
ACとBDの交点をOとすると、△ABDと△CDBの高さはそれぞれAO,COとなります。
そうすると、
AD:AO=2:$\sqrt{ 3 }$ ですので、
4:AO=2:$\sqrt{ 3 }$
AO=$2\sqrt{ 3 }$ となります。
COも同じ長さになりますので、ACの長さは、
$2\sqrt{ 3 }×2=4\sqrt{ 3 }$ となります。
【2】(1)の解説と解答
■基本的な考え方
PQ,FHの中点をM,Nとして下の図のように考えます。
AGとMNの交点がRとなります。
この図を見たら気付けると思いますが、△ARM∽△GRN です。
AM=$3\sqrt{ 3 }$
NG=$2\sqrt{ 3 }$ ですので、
△ARM:△GRN=3:2
AR:RGも3:2となります。
ココまでを考えるなら、この問題は比率だけの問題ですので、下の図のように平面図で考えても答えは同じになります。
※理解できる人だけ理解できればOK
【2】(2)の解説と解答
ACとBDの交点をO,PQ,FHの中点をM,Nとして解説をしていきます。
■基本的な考え方
△RNFは直角三角形なので、MNとRNの長さを求め、三平方の定理を使ってRFを求めていきます。
△ONMは直角三角形なので,
$MN^2=6^2+(\sqrt{ 3 })^2$
$MN=\sqrt{ 39 }$
【2】(1)より、MR:RN=3:2だから、
RN=$ \frac{2}{5} $MN となります。
MNは$\sqrt{ 39 }$ですから、
RN=$ \frac{2}{5} $$\sqrt{ 39 }$ となります。
ココまで出たら三平方の定理を使うだけです。
$ RF^2=RN^2+NF^2 $
もちろん RFは正の数ですので、
RF=$ \frac{16}{5} $ となります。