確率[2] ~問題と解説~ 【中学2年生の数学】

今回は確率の問題と解説になります。

※中学2年生の確率の問題と解説になります。受験対策の見直しにもご利用ください。

確率の問題

今回の問題は、基本問題+応用問題になっていますが、難易度は低めです。
このような問題で確率の基礎基本をシッカリと身につけていきましょう!

問題(問題PDF:確率の問題(1)
【1】ジョーカーを除く52枚のトランプから1枚カードをひくとき、そのカードがスペードである確率を求めなさい。
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【2】1から15までの数字が1つずつ書かれた15枚のカードを、よくきって1枚ひくとき、カードに書かれた数が次の数である確率を求めなさい。
(1)5以下の数
(2)18以上の数
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【3】サイコロを投げるとき、素数が出る確率を求めなさい。
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【4】A、B、C、D、Eの5人がくじ引きで2人のチームをつくるとき、次の問いに答えなさい。
(1)チームの作り方は全部で何通りあるか答えなさい。
(2)チームの中にCが含まれる確率を求めなさい。
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【5】大小2つのサイコロを同時に投げ、大きいサイコロの出た目の数をa、小さいサイコロの出た目の数をbとする。このとき、次の問いに答えなさい。
(1)a-b=2 となる確率を求めなさい。
(2)3a+b が20以上になる確率を求めなさい。

 

確率の問題 解答と解説

※注意※ 不正解だった問題は、解説を読み終わってから【解き直す】ようにしましょう!

答えを写しても力はつきません。間違えた問題は、解説を読み、理解してから解き直すことで力が付きます。
「解き直し」と「答え写し」の勉強は、やったノートやプリントだけ見ると似ていますが、成果は全く違いますので気をつけてくださいね!

 

問題【1】の解答と解説

【1】ジョーカーを除く52枚のトランプから1枚カードをひくとき、そのカードがスペードである確率を求めなさい。

【解説】52枚のトランプから1枚をひくので、全部で52通りのカードをひく可能性があります。
今回は、その中で、スペードをひく確率ですので、スペードは13枚あります。

全ての場合の数が「52」で、スペードの場合の数が「13」ですので、$ \frac{13}{52} $ となります。
あとは約分を忘れずに‥

【解答】$ \frac{1}{4} $

 

問題【2】の解答と解説

【2】1から15までの数字が1つずつ書かれた15枚のカードを、よくきって1枚ひくとき、カードに書かれた数が次の数である確率を求めなさい。
(1)5以下の数
(2)18以上の数

【解説】(1)15枚のカードから1枚をひくので、全部で15通りのカードをひく可能性があります。
その中で5以下は5枚ですので、場合の数は5.

全ての場合の数が「15」で、5以下の場合の数が「5」ですので、$ \frac{5}{15} $ となります。

【解説】(2)カードには1から15までしか書かれていませんので、18以上の数はありえません。18以上の数になる場合の数が「0」ですので、確率は0という事になります。

【解答】

(1)$ \frac{1}{3} $
(2)0

 

問題【3】の解答と解説

【3】サイコロを投げるとき、素数が出る確率を求めなさい。
確率の問題としては非常にカンタンな問題です。このような問題は「素数」って知ってるかい?というような問題です。
確率だけではなく、色々な知識が必要になります。「素数」や「自然数」、「面積」、3年生になると「平方根」等が組み合わせられますので、何がわからなかったのか‥という原因を知ることも成績アップのためには重要です。

【解説】サイコロの目が出るのは、1~6ですので、全部で6通り。
その中で素数は3つです。

全ての場合の数が「6」で、素数の場合の数が「3」ですので、$ \frac{3}{6} $ となります。

【解答】$ \frac{1}{2} $

素数とは1とその数の外に約数がない正の整数。

 

問題【4】の解答と解説

【4】A、B、C、D、Eの5人がくじ引きで2人のチームをつくるとき、次の問いに答えなさい。
(1)チームの作り方は全部で何通りあるか答えなさい。
(2)チームの中にCが含まれる確率を求めなさい。

【解説】(1)この問題は【AとB】を数えたら【BとA】は数えなくてもいいので注意が必要です。

数え方の例 確率[1] ~確率の基本~ から引用
Aを基準に考えると、B~E全ての場合が考えられますので、4通りの組み合わせが考えられます。
次にBを基準に考えると、Aは既に数えているので、C~Eの3通りの組み合わせが考えられます。
同様にCを基準に考えると、A・Bは既に数えているので、D・Eの2通りの組み合わせ‥Dを基準に考えると、A・B・Cは既に数えているので、Eのみの1通りの組み合わせ‥となります。

全ての場合の数は、4+3+2+1=10 となります。

【解説】(2)チームの中にCが含まれる確率ですので、全ての場合の中に何通りCが含まれるチームができるのか‥を考えます。上の数え方だと、【A-C】【B-C】【C-D】【C-E】の「4通り」という考え方になりますが、【C以外に4人いて、その全員とチームになる可能性があるんだから4通り】というような考え方でもOK!

(1)で全ての場合の数を「10」と出していて、Cが含まれる場合の数が「4」ですので、$ \frac{4}{10} $ となります。

【解答】

(1)10通り
(2)$ \frac{2}{5} $

 

問題【5】の解答と解説

【5】大小2つのサイコロを同時に投げ、大きいサイコロの出た目の数をa、小さいサイコロの出た目の数をbとする。このとき、次の問いに答えなさい。
(1)a-b=2 となる確率を求めなさい。
(2)2a+b が20以上になる確率を求めなさい。

【解説】(1)まず、最初に(1)、(2)ともに全ての場合の数は同じで、aが1~6に対して、bはそれぞれ1~6の目が出る可能性がありますので、6×6=36通り となります。

a-b=2 になる場合の数ですが、
aのサイコロが「1」の場合、0通り
aのサイコロが「2」の場合、0通り
aのサイコロが「3」の場合、1通り
aのサイコロが「4」の場合、1通り
aのサイコロが「5」の場合、1通り
aのサイコロが「6」の場合、1通り
と、一つ一つ考えていくと分かりやすいですね。

全ての場合の数が「36」で、a-b=2 になる場合の数が「4」ですので、$ \frac{4}{36} $ となります。

【解説】(2)3a+b が20以上になる場合の数も一つ一つ考えていきましょう。

aが1~4の場合、3倍しても「12」にしかなりませんので、bが何の目でも20以上にはなりません。
aが5の場合、3a=15ですので、bが「5」か「6」のとき20以上になります。
aが6の場合、3a=18ですので、bが「2」~「6」のとき20以上になります。
ですので、3a+b が20以上になる場合は「7」通りあるという事になります。
特に難しい文字式ではないのですが、考えにくいと感じる人も多いようです。

全てを一緒に考えるのではなく、aが1なら‥aが2なら‥と、分けて考えることで解りやすくなりますので、自分で試してみましょう!

全ての場合の数が「36」で、3a+b が20以上になる場合の数が「7」ですので、$ \frac{7}{36} $ となります。

【解答】

(1)$ \frac{1}{9} $
(2)$ \frac{7}{36} $