【質問の解説】規則性の問題:文字式の応用問題

今回は質問があった規則性の問題への回答です。
最近、問題集でもあまり見なくなりましたが、文字式の応用問題で時々こういう問題が出題されるんですよね。
意外と簡単なので、考え方を理解しちゃいましょう!

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規則性の問題:文字式の応用問題

中学生の数学規則性の問題は色々なパターンがありますが、今回質問があったのはマッチ棒の問題です。
規則性の問題の中でもシンプルで基礎的な内容となっています。この問題を通して規則性の問題の基礎が理解できるようにしていきましょう!

基本的な考え方は1次関数の考え方なので、1次関数を習ったあとでしたら【 y=ax+b 】にあてはめて考えていきましょう。もちろん、1次関数【 y=ax+b 】を習う前でも大丈夫です。

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質問があった問題(改)

文字式の応用「規則性の問題」

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問題の考え方と解説

最初にやることは規則性を見つけるということです。

1番目 2番目 3番目 4番目 n番目
3本 5本 7本 9本

こうすると、2本ずつ増えているのが解ります。

POINT 【規則性を見つけて式を作る】
問題の順では最後になっていますが『(3)n番目の時使われる本数』‥というのは、このマッチの本数の文字式のことですので、最初に規則性を見つけ文字式を作ってから、(1)と(2)の問題に使った方がラクに解けます。

2本ずつ増えるということは、増えた本数は2×(n-1)となります。
※これは増えた本数 ※4番目なら、2×(4-1)=6本‥1番目より6本増えている‥ということ。

n番目‥というのは、どこにでも当てはまらなければいけませんので、式を作るときには小さい数字で確認をしていきます。

2本ずつ増えているので、関数的に言うと、変化の割合(a)の値が「2」ということになります。
y=2x ・・・ですが、
1を代入するとy=2、
2を代入するとy=4、
3を代入するとy=6となってしまいます。

上の表とあいませんね。
しかし、1~3共通で本数が1足りないだけ‥ということにも気づきましたよね?

そしたら2xに1をたして、2x+1・・・今回は「n番目」というように「n」を使っているので、
2n+1 というようにすれば(3)の文字式の出来上がりです。

【文字式を作る~まとめ~】
規則性(いくつずつ増えているか)を見つけ、その規則的に増えている数a×nとする。
小さい数を代入し、a×nの補足をしてあげる。今回の場合は+1をしてあげて、【2n+1】という式を作る。

(1)と(2)の問題は(3)の式【2n+1 】に代入すればすぐに答えが出せますよね?

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問題の解答

(1)21本

(2)37本

(3)2n+1 

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規則性の問題はどうでしたか?
それほど難しくはないのですが、あまり問題が出てこなかったりするので、繰り返し演習もできませんし、次に問題が出てくるころには、考え方を忘れている‥ということが多い問題のパターンでもあります。
やり方だけを覚えようとすると忘れてしまいますので、しっかりと理解するようにしていきましょうね^^

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