【中学2年生の数学】1次関数の基本問題プリント【問題と解説】

今回は1次関数の式を求める問題ができるようにしていきましょう!
高校受験でもかなり重要な内容です。が、それほど難しくはありませんので、サクッとマスターしちゃいましょう^^

この記事は中学2年生の1次関数の復習、つまづき克服用としてご利用ください。

1次関数の問題 ~式を求める~

式の求め方がある程度わかっているという人は、このまま問題を始めてください。

1次関数の求め方が分からない‥忘れてしまった‥という人は問題下の【1次関数 式の求め方】を軽く読んでから問題にチャレンジしてみましょう!

『自力で解いてみる』というのがポイントです。「わかる」と「できる」は別なことですし、テストでは「できる」にしておかないと点数になりませんからね^^

 

1次関数の基本問題

問題(問題プリントPDF:一次関数を求める問題
■次の1次関数を求めなさい。
(1) グラフが,点(2,-6)を通り,傾きが2の直線の式。
(2) グラフが,2点(2,4),(6,6)を通る直線の式。
(3) グラフが,点(5,6)を通り,切片が-4の直線の式。
(4) グラフが,点(5,2)を通り,変化の割合が-1の直線の式。
(5) グラフが,2点(-2,4),(4,-8)を通る直線の式。
(6) グラフが,点(4,1)を通り,切片が3の直線の式。
(7) グラフが,点(-2,-2)を通り,y=2x+3 と平行な直線の式。
(8) グラフが,点(4,6)を通り,y=-2x+6 と平行な直線の式。
(9) x=5のとき,y=3で,xが10増加する時,yは2増加する直線の式。
(10) グラフが,点(8,2)を通り,y=-4x+6 とy軸上で交わる直線の式。
(11) グラフが,点(2,2)を通り,y=-0.5x-5と平行な直線の式。
(12) x=6のとき,y=-5で,xが6増加する時,yは2増加する直線の式。

 

1次関数 式の求め方

1次関数の式を求める問題の出題パターンは3つです。
どのパターンに当てはまるのか考えながら問題を解いてみましょう。

 

1次関数の式を求める問題の3つのパターン

【パターン1】座標1つとa(傾き・変化の割合)の値が与えられているパターン

【パターン2】座標1つとb(切片)の値が与えられているパターン

【パターン3】座標2つが与えられているパターン

 

パターン1の解き方

1次関数の基本の式 $ y=ax+b $ のa(傾き・変化の割合)の値が分かっているので、 $ y=ax+b $ のaにその数値を代入します。更に、座標で解っているxの値とyの値を代入します。
そうすると、文字がbだけの一次方程式になりますので、bを求めます。
最後に1次関数の基本の式 $ y=ax+b $ にaと求めたbを入れればOK!

簡単に言うと、分かっている数字を代入して、b(切片)の値を求めるだけ‥という事になります。

 

パターン2の解き方

1次関数の基本の式 $ y=ax+b $ のb(切片)の値が分かっているので、 $ y=ax+b $ のbにその数値を代入します。更に、座標で解っているxの値とyの値を代入します。
そうすると、文字がaだけの一次方程式になりますので、aを求めます。
最後に1次関数の基本の式 $ y=ax+b $ に求めたaとbを入れればOK!

簡単に言うと、分かっている数字を代入して、a(傾き・変化の割合)の値を求めるだけ‥という事になります。

 

パターン3の解き方

パターン3はa(傾き・変化の割合)さえ求めれば、パターン1と同じことになります。
変化の割合の求め方は、
変化の割合=$ \frac{yの増加量}{xの増加量} $ です。

増加量とはいくつ増えたのか‥ということです。座標1のxから座標2のxまで、いくつ増えたのかがxの増加量、座標1のyから座標2のyまで、いくつ増えたのかがyの増加量という事になります。

パターン3の求め方は更に、座標1のxとyの値を代入した式と、座標2のxとyの値を代入した式の2つを連立方程式として解く方法もあります。あまりお勧めはしませんが‥どうしても連立方程式で解きたい人はどうぞ‥

上のやり方を読んでも理解できない場合は、問題(1)~(3)の解説を読んでから問題に取り組んでみましょう!

 

1次関数の問題 解答と解説

(1) グラフが,点(2,-6)を通り,傾きが2の直線の式。

$ y=ax+b $ に a(傾き)=2と、座標の値x=2、y=-6を代入します。
$ -6=2×2+b $

↑この後、方程式のようにしっかりと計算してもいいですが、bの値さえわかればいいので、この段階でb=-10ということが分かればこのまま計算を終わってもOK!

a=2、b=-10ですので、答えは $ y=2x-10 $ となります。

 

(2) グラフが,2点(2,4),(6,6)を通る直線の式。

まずは2つの座標からa(変化の割合)を求めます。
変化の割合(a)=$ \frac{yの増加量}{xの増加量} $ ですので、
a= $ \frac{2}{4} $ = $ \frac{1}{2} $

あとは(1)の考え方と同じです。

aと座標1(or座標2)のx,yを代入し、
4=$ \frac{1}{2} $×2+b
b=3

a=$ \frac{1}{2} $、b=3ですので、答えは $ y= $$ \frac{1}{2} $$ x+3 $となります。

この問題と同じような座標2つのパターンが一番多く出題される傾向にあります!

 

(3) グラフが,点(5,6)を通り,切片が-4の直線の式。

パターン3の問題ですね。
b=-4、x=5、y=6を $ y=ax+b $ に代入します。

$ 6=5a-4 $
$ a=2 $

a=2、b=-4ですので、答えは $ y=2x-4 $ となります。

 

ココからは重複する説明は省いていきます。

(4) グラフが,点(5,2)を通り,変化の割合が-1の直線の式。

$ 2=-5+b $
$ b=7 $

a=-1、b=7ですので、答えは $ y=-x+7 $ となります。

 

(5) グラフが,2点(-2,4),(4,-8)を通る直線の式。

a=$ \frac{-12}{6} $$ =-2 $

$ 4=-2×-2+b $
$ b=0 $

a=-2、b=0ですので、答えは $ y=-2x $ となります。

 

(6) グラフが,点(4,1)を通り,切片が3の直線の式。

$ 1=4a+3 $
$ a=- $$ \frac{1}{2} $

答え $ y=- $$ \frac{1}{2} $$ x+3 $

 

(7) グラフが,点(-2,-2)を通り,y=2x+3 と平行な直線の式。

問題としてよく出てくるパターンなのですが、y=2x+3 と平行という事は、y=2x+3 と傾きが同じという事です。

$ -2=2×(-2)+b $
$ b=2 $

答え $ y=2x+2 $

 

(8) グラフが,点(4,6)を通り,y=-2x+6 と平行な直線の式。

(7)と同じ考え方で、a=-2という事です。

$ 6=(-2)×4+b $
$ b=14 $

答え $ y=-2x+14 $

 

(9) x=5のとき,y=3で,xが10増加する時,yは2増加する直線の式。

xの増加量とyの増加量が与えられている問題のパターンです。
あまり見かけませんが、基本は同じです。a(変化の割合)を求めれば1次関数の式は求められますよね?

$ a= $$ \frac{2}{10} $=$ \frac{1}{5} $

$ 3= $$ \frac{1}{5} $$ ×5+b $
$ b=2 $

答え $ y= $$ \frac{1}{5} $$ x+2 $

 

(10) グラフが,点(8,2)を通り,y=-4x+6 とy軸上で交わる直線の式。

書き方は違いますが、『y=-4x+6 とy軸上で交わる』という事は、bの値が y=-4x+6 と同じという事です。

$ 2=8a+6 $
$ a=- $$ \frac{1}{2} $

答え $ y=- $$ \frac{1}{2} $$ x+6 $

 

(11) グラフが,点(2,2)を通り,y=-0.5x-5と平行な直線の式。

$ 2=-0.5×2+b $
$ b=3 $

答え $ y=- $$ \frac{1}{2} $$ x+3 $

 

(12) x=6のとき,y=-5で,xが6増加する時,yは2増加する直線の式。

$ a= $$ \frac{2}{6} $=$ \frac{1}{3} $

$ -5= $$ \frac{1}{3} $$ ×6+b $
$ b=-7 $

答え $ y= $$ \frac{1}{3} $$ x-7 $

 

1次関数の応用問題を解く場合、式を求めて、その式を使って問題を解くことになります。
その基本となる『式を求める』方法を今回は勉強しました。
応用問題にチャレンジする前に、シッカリと『式を求める』方法をマスターしておきましょう!