【理科・社会の暗記方法】暗記ができないと困っている中学生へ

2020年11月20日

前に効率の良い暗記方法という記事をお伝えしたのですが、『理科や社会の暗記ができない』というお声をいただきましたので、今回は理科や社会で、実践的にどう暗記すればいいのか‥ということをお伝えしていきます。

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暗記ができないと困っている中学生へ

暗記が出来なくて困っている中学生は『自分は暗記が出来ない』『暗記は苦手』と思っていると思います。
しかし、そう思っていると更に暗記がしにくくなるので、あまり悩まないようにしましょうね!というか、今まで暗記して、忘れていない事ってありますよね?
自分の名前とか誕生日、友達の名前も忘れたりしないですよね?
・・・それって勉強に関係ないんじゃ・・・と思ったあなた!あなたは中学生ですから『かけ算九九』言えますよね?暗記しましたよね?
そう、『かけ算九九』は覚えられたんです。そういうふうに暗記は誰にでも出来るから大丈夫なんです!

ただし、人によって「覚えやすいこと」「覚えにくいこと」があります。それは、その覚える対象の内容が「好き」か「嫌い」かとか、「興味がある」か「興味がない」かということもありますし、勉強前にその知識がある状態だと覚えやすくなっています。『ちょっとでも知っていること』は覚えやすく、『全く知らないこと』は覚えにくいんです。

あと、そもそも暗記が「得意」な人もいれば「不得意」な人もいます。しかし、「得意」と「不得意」はトレーニングによって改善されるもの‥というのも、脳の成長が関係しているからです。脳は鍛えれば鍛えるほど成長します。
「暗記が得意になりたい!」とか「ちゃんと暗記したい!」と思ったら、トレーニングあるのみです。

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暗記のトレーニングは自学で行う

暗記をする前に、暗記をする時の大事な心構えを3つほどお伝えします。

◆ 脳は忘れるようにできている!

◆ 脳に『大事なことだから覚えておこう』は通用しない!

◆ 脳は繰り返し接触した情報を記憶する!

東大の大学院生の言葉にこんなものがありました。
「1回や2回じゃ覚えられない。10回、20回やるから覚えられるんだ。それでも覚えられなかったら100回やればいい」
東大って日本一の大学ですよね?そこの大学院生ですよ?覚えるということに凄く執着していると思いませんか?絶対に覚えてやる!という気持ちが伝わってきますよね。

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自学でのトレーニング

暗記の基本的な方法をお伝えします。
使うのは『学校ワーク』でOKです。

理科 社会の暗記方法多くの中学生が実践し、効果が上がっている方法ですので、理科や社会の暗記で困っている人は試してみましょう。
1.最初に25問の問題を解き、丸つけをします。
2.その中で『あいまいだった答え』と『間違えていた答え』を覚え直します。
 (暗記をする時は青ペンで答えを書き込んで覚えるようにしています)3.3~5分で覚え直し、もう一度同じ25問を解き直します。4.次の25問も同じように進めます。
5.50問が終わった時点で、前にやった25問+後からやった25問を解き直します。

「3回も解き直すの?」と思った人もいるかもしれませんが、できれば5回くらいやっておくことをおススメします。
※間違えた問題だけではなく、正解した問題も解くのがポイントです!

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それでも暗記できない!という人は‥

上の方法を試しても覚えにくいという人もいると思います。実際に私も何人もそういう中学生に会ってきました。では、どうするかというと
●パターン1‥『覚える数を減らします』
●パターン2‥『暗記の仕上げをします』

暗記できない!という人は、一回に25問覚えられない‥という人と、その時は覚えているけど、次の日には忘れちゃう‥という2つのパターンがあります。それぞれに対策をお伝えしますが、【パターン2】はホントは全員やった方がいい方法です。

パターン1:一回に25問覚えられない

一回で25問を覚えられないという中学生は結構多いんです。
全てが‥というわけではなく、不得意な分野は‥という感じではありますが、一回で25問を覚えられない中学生は確かにいます。あなただけではありませんから安心してください。

ではどうすればいいかというと、一回に覚える数を減らします。

25問が無理なら10問とか、5問でもOK!
5問ずつ覚えて、10~15問で再確認、25~30問進んだ時に再確認。
というように、覚えたい情報に接する回数を増やし、最終的には50問で再確認した時に、全て覚えているという状態にします。
そして、とどめに(↓)パターン2もやっておきましょう。

パターン2:次の日には忘れちゃう

このパターンはどこを基準にしているのかが問題ですが、そもそも前日にやった勉強の内容を全て覚えていたらそれは「凄いコト」です。もちろん、そういう天才的な人もいると思いますが、ほとんどの人は前日にやった勉強の内容を全て覚えているということはないと思います。

次の日に前の日に暗記したことを忘れているのは普通だと思ってください。
だから次の日にもう一度同じ問題をやるんです。
更に2~3日後にもう一度同じ問題をやるんです。

これで、同じ問題(同じ情報)に5回以上はアクセスしたことになります。
授業で先生の話を聞いたり、教科書を読んだり、ワークをやったりすると、8回以上は同じ情報にアクセスするハズです。

暗記の仕上げとして、覚えた内容を誰かに伝えるようにすると更に忘れにくくなりますので試してみましょう!

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暗記をする時の注意点

1.1問1問にあまり時間をかけ過ぎない
2.忘れていてもあまり気にしない
3.自分で自分をテストするようにやる

特に時間は気をつけてやっていきましょう。
思い出そうとする脳の働きは、暗記する時に非常に重要な働きにになるのですが、時間をかければいいというものではありません。1問思い出すのにかける時間は、1分以内くらいに考えてドンドン進めていきましょう。
忘れていたら覚え直せばいい‥そのくらいの気持ちで何度もチャレンジすることが重要です。

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理科・社会の暗記方法 まとめ

今回紹介した方法が暗記のやり方のすべてではありませんし、もっと自分に合っている方法があるかもしれない‥と思った人もいると思います。でも、やってみてください!とあえて言います。
やってみないと分からないですからね。最初は実感がなくても、2週間くらい続けてみると効果を感じるはずです。

覚えていますか?
『かけ算九九』ってどうやって覚えたのか覚えていますか?
紙に書いても、音読しても、最初は忘れちゃいましたよね?それ
でも、覚えられましたよね?
どうやって覚えたんですか?

何度も何度も言う、書く、テストする‥ということを繰り返したハズです。
「1回や2回じゃ覚えられない。10回、20回やるから覚えられるんだ。それでも覚えられなかったら100回やればいい」
コレは極端な言い方ですが、そんな気持ちで取り組めれば、絶対に暗記できますし、暗記力も徐々に成長します。
諦めずに頑張りましょう!

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思い出しながら答えるのではなく、かけ算九九のように反射的に答えられるくらいになると忘れにくくなると言われています。
本気で暗記をしたい時には、そのレベルを目指して頑張りましょう!

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