まだ間違った勉強法で苦労し続けますか?

2021年4月27日

今日は間違った勉強方法をし続ける中学生とその保護者に向けて、基本的な勉強方法と考え方をお伝えしていきます。

この記事は、勉強方法を知りたい中学生と保護者向けの記事です。小学生の保護者様も参考にして、勉強のやり方をくふうしていただけると嬉しいです。

間違った勉強を続ける中学生

間違った勉強法とは「どんなやり方なのか」を最初にお伝えし、どうすれば正しい勉強方法になるのかをお伝えしていきたいと思います。

間違った勉強法と、正しい勉強法は紙一重です。というか、実際には勉強後に勉強したノートやワークを見ただけでは、正しい勉強方法で勉強をしているのか、間違った勉強方法で勉強しているのかを見分けることができないことが多いんです。

しかし、間違った勉強法を続ければ、絶対に成績は上がりませんし、成績が伸び悩んでいる人は間違った勉強方法をしている可能性が高いので注意が必要です。

では、どんな勉強法だと成績が上がらないのでしょうか‥

 

成績が上がらない勉強方法

成績が上がらない勉強方法

やりっぱなしの勉強

例えば、課題で出たプリントや学校ワークを勉強した場合、問題を解いただけで終わると、今やった問題が正解だったのか間違いだったのか解りません。
それは、自分の知識が正しい知識なのか、間違えて覚えているのかが解らないまま勉強を終わるという事で、間違えて覚えていてもそのままになってしまいます。
間違えて覚えていることを、正しい知識に覚え直さないと、勉強をした意味がありませんよね。
ですので、問題を解いたら丸つけをしましょう!

『自分の知識が正しいのか、間違えて覚えているのかを知ること』が自分で行う勉強の入り口だと思ってください。

このとき、×をつけるのを嫌う中学生が多いのですが、間違った問題はシッカリと×をつけて、後で見直す目印にしましょう!
そもそも間違えないなら勉強する意味はない!間違えた問題を覚えるから勉強なんだ!‥くらいに考えれるといいですよ^^

 

覚えない勉強・覚える勉強

丸つけをした後は、覚えればいいのですが、暗記すればいいようなコトは「覚える勉強」をすればいいですし、数学の文章問題のような考える問題は「覚えない勉強」が必要です。

ココが重要なのですが、なかなか自分では判断が難しいポイントでもあります。

【覚える勉強】
全教科共通で言葉や用語の意味、国語の漢字や数学の公式、英単語などは暗記する必要があります。

【覚えない勉強】
わかりやすいところで、国語の読解や数学の文章問題など、暗記しても意味がない問題は覚えない勉強です。
なぜそうなるのか、その解き方にはどんな意味があるのか‥という部分を考えて理解していくことが大切です。

「覚える勉強」と「覚えない勉強」(考える勉強)の区別がつくようになると成績は上がりますよ^^

 

ノートまとめをしていますか?

ノートまとめは、時間がかかる割に成果につながらない場合が多いので、あまりお勧めはしていません。
同じ時間勉強するなら、学校ワークで問題を解いていたほうが効果的です。

誤解してもらっては困るのですが、ノートまとめは学力アップのために効果的な勉強方法です。
しかし、多くの人は効果的な勉強にならない‥ポイントを伝えても効果的な勉強にはならないので、お勧めしていません。
※当塾ではノートまとめはやめましょう!とハッキリ言っているくらいです。

 

答え写しをして終わる勉強

学校ワークやプリントを解いて、丸つけをして、答え写しをして終わる‥そんな勉強方法をしていませんか?

この勉強方法は、小学生の時に身に付いててしまう事が多く、非常にラクな勉強方法なので、なかなかこのクセが抜けなくて困る勉強方法です。
そして、コレをやると、正しい勉強をしたのか間違った勉強をしているのかの区別がつきにくい勉強法でもあります。

では、どうすれば成績が上がる勉強方法になるのかを見て行きましょう!

 

成績が上がる勉強方法

勉強の手順と注意点

1.教科書や学校ワーク、プリント等の問題を解きます。
 ※解らない問題やあいまいだと思った問題にはチェックをしておきます。

2.丸つけをします。
 ※〇×をはっきりつけておきましょう!

3.答えや解説を見て『理解する』or『覚える』
 ※理解する問題なのか、覚えればいい問題なのかを考えましょう!

4.出来なかった問題、間違った問題、あいまいだった問題をやり直す
 ※問題をやり直す‥というのが重要です。「わかった」と「できる」には大きな差があります。

5.数日後に同じ問題を解き直す
 ※人間の脳は忘れるようにできています。一度やっただけでは忘れてしまいますので、やり直すことをおススメします。

POINT 特に重要なのが4番と5番の「解き直す」ということです。一度やっただけで覚えられるなら、今まで苦労していないですよね?
そして、重視するのは『何を覚えたのか』『何ができるようになったのか』です。
そのためにやるべきなのは、答えややり方を写すことではなく、問題の解き直しです。

 

やり方を覚える勉強を勧めない理由

多くの人には、やり方を覚える勉強をすると、高校受験の時に困るのでおススメしていません。

やり方を覚えるのは非常にラクです。定期テスト等の範囲の狭いテストの時には一時的に点数が上がるので、どうしても点数を取りたい時にはやり方を覚える勉強も良いでしょう。

しかし、高校受験ともなると、範囲が広すぎるて、「覚えるやり方」の数が多すぎて覚えきれないのでおススメできません。
やり方ではなく、原理を理解すると応用も効きますので、なるべく原理を理解し、思考力をつけることをおススメします。

例えば原理を知っていれば、理科の『音が伝わる速さ』は単純な「みはじの問題」ですし、『質量パーセント濃度』は「割合」の問題でしかありません。
しかし、コレを、やり方を覚える勉強をしていると、
音が伝わる速さ=音源までの距離÷音が伝わった時間
質量パーセント濃度=溶質の質量÷溶液の質量×100 ‥というように覚えます。知識が結びつかない勉強になってしまうのです。

もちろん例外はあります。やり方を完璧に覚える生徒が3~400人に1人くらいはいるんです。
いわゆる天才‥という人ですね。そういう人はこのページを見ていないと思うので、対象にしていません。
もし、アナタが天才だと思うなら「やり方を覚える勉強」をしてみるのも良いかもしれません。
特に学校の先生や塾の先生の「簡単なやり方」には注意が必要です。
「簡単なやり方」を覚える場合、その原理を知っておきましょう!

そうしておかないと、そのやり方自体を忘れてしまったり間違えて覚えていることもありますし、間違ったところでその「やり方」を使ってしまった結果、点数が取れないという事になってしまうからです。

効率の良い勉強方法のテクニックは他にもありますが、今回は通常の勉強で使える勉強方法と考え方についてお伝えしました。日々の勉強に活かしてくださいね!