三平方の定理【中学3年生 数学】問題と解説

三平方の定理の問題と解説を用意しました。問題はPDFにしてありますので、プリントして解いてみましょう!
解き方のコツもお伝えしていきますので、シッカリと自分の知識にしてくださいね^^

この記事は中学3年生向けになっています。

三平方の定理 問題と解説

数学の問題を解けるようにするためには、基礎的な知識の理解と問題を解くトレーニングが必要です。

三平方の定理の基礎知識は「三平方の定理の基礎・基本」、ルートの計算方法は「平方根の計算」で確認しておきましょう!

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三平方の定理 問題

下のLINKからPDFをプリントして問題を解いてみましょう!

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問題に取り組むときの流れは・・・

1.問題を解く

2.丸つけをする
  ※間違えた問題はハッキリと×をつける。×印はテスト前等に見直す目印です!

3.間違えた問題、できなかった問題、あやふやだった問題の解説を読んで理解する。

4.解説を見ずにやり直す。

2~4を繰り返す。
※注意※ 解説を見ながら問題を解いては自分の力にならないから、解説見ないで解くようにしましょう!

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問題⇒ 三平方の定理問題(PDF)

最初に問題を解くときは、できない問題はやらなくてOK!
解説を読んで、理解出来たらやり直してみよう!

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三平方の定理 問題の解答と解説

問題【1】の解答と解説

今回の問題は、三平方の定理に慣れてもらうのが目的なので、4問中3問は斜辺を求める問題‥同じ考え方でできる問題になっています。

(1)斜辺の長さを求める問題なので、$c=\sqrt{ a^2+b^2 }$ のパターンです。
$x=\sqrt{ 3^2+4^2 }$

$x=\sqrt{ 9+16 }$
$x=\sqrt{ 25 }$

$x=5$

(2)斜辺の長さを求める問題なので、$c=\sqrt{ a^2+b^2 }$ のパターンです。
$x=\sqrt{ 6^2+3^2 }$
$x=\sqrt{ 36+9 }$
$x=\sqrt{ 45 }$
$x=3\sqrt{ 5 }$

(3)斜辺の長さを求める問題なので、$c=\sqrt{ a^2+b^2 }$ のパターンです。
$x=\sqrt{ 10^2+5^2 }$
$x=\sqrt{ 100+25 }$
$x=\sqrt{ 125 }$
$x=5\sqrt{ 5 }$

(4)斜辺ではない辺の長さを求める問題なので、$a=\sqrt{ c^2-b^2 }$ のパターンです。
$x=\sqrt{ \sqrt{ 13 }^2-3^2 }$
$x=\sqrt{ 13-9 }$
$x=\sqrt{ 4 }$
$x=2$

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問題【2】の解答と解説

(1)は方程式を作る問題です。斜辺は10cmですので、他の2辺を$ x $cm、$ 14-x $cmとします。
※周の長さが24cmなので、斜辺を引いた14cmが2辺を足した長さ。1辺が$ x $cmなら、もう1辺は$ 14-x $cmとなる。

この斜辺:10cm、他の2辺:$ x $cm、$ 14-x $cm を、三平方の定理の基本になっている【 $ a^2+b^2=c^2 $ 】に代入すればOK!

$ x^2+(14-x)^2=10^2 $
これを整理していきます。
$ x^2+196-28x+x^2=100 $
$ 2x^2-28x+196=100 $

(2)上の方程式を解けば2辺の長さになります。
$ 2x^2-28x+196=100 $
$ 2x^2-28x+196-100=0 $
$ 2x^2-28x+96=0 $
$ x^2-14x+48=0 $
$ (x-6)(x-8)=0 $
$ x=6,8 $

2辺の長さは6cmと8cmという事になります。
この長さが正しいか確認する場合は、$ 6^2+8^2=10^2 $ が成り立つか確認すればOK!

文章問題の答えは、何を求められているのか‥を最後に確認してから答えを書くようにしましょう!計算の答えがそのまま問題の答えになるとは限らないですからね!

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問題【3】の解答と解説

【2】の答えの確認でも使いましたが、【 $ a^2+b^2=c^2 $ 】が成り立つかどうかを確認していきます。
cは斜辺(一番長い辺)です。もし、ルートなどの数字が混ざっていて、どの数字が大きのかわからない時は、2乗してから比べてみましょう!

今回は式を書く前にすべて2乗して考えてみましょう。

(1)の問題の数4,5,6を2乗すると、16,25,36となります。
16+25=36 は成り立ちませんので、直角三角形ではない。という事になります。

(2)の問題の数$\sqrt{ 2 }$,2,$\sqrt{ 5 }$を2乗すると、2,4,5となります
2+4=5 は成り立ちませんので、直角三角形ではない。という事になります。

(3)の問題の数3,4,5を2乗すると、9,16,25となります
9+16=25 は成り立ちますので、直角三角形だという事になります。

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問題【4】の解答と解説

【4】の問題の座標をグラフで表すと下の図のようになります。

この図をみれば、単純な三平方の定理の計算で2点の距離が出せると分かると思います。
2点の距離は図の点線部分の辺になりますので、$c=\sqrt{ a^2+b^2 }$ で求めることができます。

(1)の問題
$\sqrt{ 3^2+4^2 }$$=\sqrt{ 25 }$$ =5 $
ですので、2点の距離は「5」ということになります。

(2)の問題
$\sqrt{ 4^2+6^2 }$$=\sqrt{ 52 }$$=2\sqrt{ 13 }$
ですので、2点の距離は「$2\sqrt{ 13 }$」ということになります。

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問題【5】の解答と解説

(1)の問題

問題の図のままでは考えにくいので、下の図のように線を1本書いてみましょう。
※A,Bは説明のために付け足しただけです。

上の図のようにABに線を書き足して、上の直角三角形と下の直角三角形に分けます。
ポイントは、直角の位置を考えて『直角三角形を作る』という事です。

上の三角形は1辺の長さしか分かりませんので、下の三角形でABの長さを求めてから $ x $ にたどり着くようにします。

下の直角三角形の計算
$AB=\sqrt{ 6^2+6^2 }$

$AB=\sqrt{ 72 }$
※$AB=6\sqrt{ 2 }$まで計算しても良いのですが、ABの長さは計算の途中で出た数字なので、$\sqrt{ 72 }$ のままでもOK!この数字が答えになるような場合には、$6\sqrt{ 2 }$まで計算しておきましょう!

上の直角三角形の計算
ABは斜辺なので、
$x=\sqrt{ \sqrt{ 72 }^2-8^2 }$
$x=\sqrt{ 8 }$
$x=2\sqrt{ 2 }$

解答 $ x=2\sqrt{ 2 } $ cm

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(2)の問題

(2)も下の図のように直角三角形を作っていきましょう。


この問題は直線DEを書くだけで、基本的な三平方の定理の問題になります。

DE=8cm,EC=4cm ですので、
$x=\sqrt{ 8^2+4^2 }$
$x=\sqrt{ 64+16 }$
$x=\sqrt{ 80 }$
$x=4\sqrt{ 5 }$

解答 $ x=4\sqrt{ 5 } $ cm

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三平方の定理 解説まとめ

今回は基本的な問題で、三平方の定理の問題の解き方のポイントを伝えました。
きっと学校ワークの問題も解けるハズ!
似たような問題でも、繰り返すうちに理解が深まったり、計算が早くなったりします。
問題をどんどん解いて、得意分野にしちゃいましょう!

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