中学生の勉強のやり方

2020年12月7日

今回は中学生の勉強のやり方をお伝えしていきます。
成績を上げたい中学生のために、基本的な勉強のやり方や考え方から、効率的な勉強方法まで伝えていきますので、参考にしてくださいね^^

この記事は、勉強方法に迷っている中学生と保護者向けになっています。

抽象的な勉強方法ではありませんので、ぜひ実践してください。

中学生の勉強のやり方 基本的な考え方

中学生の勉強方法 イメージ勉強は「知らない事の知識を得る」ことと「できないことをできるようにする」そして、「忘れないようにする」ことです。

同じようなことに感じるかもしれませんが、少し意味合いが違ってきます。

基本的に「知らない事の知識を得る」のが中学校の授業です。
「できないことをできるようにする」のは授業と家庭学習の半々くらいでしょうか。
「忘れないようにする」のは自学(家庭学習)の役割になります。

.

中学生の予習と復習

理想を言えば、予習と復習の割合は3:7くらいが効率も良く授業も理解しやすくなります。しかし、部活で忙しい中学生に、予習も復習も頑張れ!と言うのは無理があるのが現実です。
限られた時間の中で、予習も復習も部活‥さらには宿題まで、全てをやり切ることは難しいんです。

では、予習と復習のどちらに力を入れるのかというと『復習』です。人によっては予習:復習が 0:10くらいになる場合もあると思います。

なかなか予習の時間がとりにくいのが現状でしょうけど、予習は絶対にやっておいた方が良いので、時間がない人の為の予習方法も掲載しておきます。

.

普段の勉強とテスト前の勉強

普段の勉強で何をしていいのか分からない!テスト前に何を勉強すればいいのか分からない!という人も多いですし、正しいと思ってやっていても、効果のない勉強方法の場合があります。
大人にとっては「当たり前」と思っていることでも、中学生にはわからないこともあります。保護者の皆さま『やさしく』『丁寧に』教えてあげましょうね^^;

基本的に、普段の勉強では、授業で習ってきたところをすぐに復習します。テスト前の勉強では、テスト範囲全ての勉強を進めていくことになります。詳しくは、それぞれ次の項目で説明していきます。

.

中学生の勉強のやり方実践篇

女子 中学生 イメージ:中学生の数学勉強のやり方・勉強方法の実践篇です。
具体的な勉強方法を伝えていきますので、ぜひ日々の勉強に活かしていきましょう!

勉強に慣れていない人やラクに済ませていた人にとって、この方法はキツイかもしれません。
しかし、やり始めたら2~4週間はこの方法で頑張ってみましょう。キツイのは最初だけですから。

.

普段の勉強方法 実践篇

下の内容を読んでから、勉強のやり方を読むようにしましょう。

☑ 勉強は覚えているうちに繰り返す!
勉強は覚えているうちに繰り返すと問題がラクに解けます。特に理科や社会の暗記問題などは、覚えている時に問題を解けば短時間で解けますが、忘れてなかなか思い出せないと勉強がイヤになりますし、勉強する時間も長くなってしまいますよね?
今日やってできるようになった問題を次の日にもやってみる‥というように覚えているうちに繰り返してみましょう。

☑ 繰り返し勉強をする。
1度勉強しただけで覚えられるような人はほとんどいません。そもそも人間の脳は忘れるようにできているので、かけ算九九を覚えた時のように、繰り返し繰り返し勉強しなければどんどん忘れてしまいます。

では本題の勉強のやり方です。
使う教材は、学校ワークだけでOKです。

中学生の勉強のやり方1.その日の授業の復習をする。‥学校ワークの問題を解く。
2.前の日に解いた学校ワークの問題を解き直す。自学ノート等でOK!
3.前々日かその前の日に解いた学校ワークの問題を解き直す。
※同じ問題を最低3回、できれば5回繰り返しやってみる 。
※毎日3~4教科、1~3を繰り返す。
※学校ワークの問題は書き写さないこと。

この方法を1~2週間続けると、新しく覚えることが少なくなっていきます。
また、授業で習ったばかりの問題を解くと、分からない部分が少ないので勉強時間が少なくて済みます。

勉強が辛くなるのは、忘れてから勉強するから。
授業で習ったら、覚えているうちに繰り返すと忘れにくく、勉強がラクになります。

※注意点※
暗記すればいい問題は、答えを見て、理解して覚えればOK(単純に覚えるだけの問題もあります)
考える問題は、暗記しても仕方がないので、解説を読んで、理解して解き直すようにしましょう。
次にやったときに出来るように‥ということを意識して問題に取り組むようにしましょう。

POINT ・丸つけをして、解いた問題が当たっているのか間違いなのか、〇×をはっきり書いておく。
※丸つけをしないという事は、正しい知識なのか間違った知識なのか分からないまま勉強を終わるという事です。間違えたまま終わってしまっては問題を解いただけですので、シッカリと丸つけをしておきましょう!

・間違えた問題は、答えや解説を見て ①理解して覚える→②解き直す
※解き直すのはページ単位にして、答えや解説を見ずに解き直す。
・バツ印は、後から見直す目印。バツ印は数日後にもう一度見直そう!テスト前に見直すのにも便利!
数学の勉強で困るのが、間違えた問題の式や解答を答えを見ながら写すことです。
コレは「小学校の先生の教え方が間違えている」と言わざるを得ないのですが、小学生の時にこの答え写しを指導され、正しい勉強方法だと思ってしまった生徒が多いのが現状です。
数学において、ほとんどの場合は答えや計算式を覚えても問題が解けるようにはなりません。

答え写しをしても、数学の成績は上がりませんので、今すぐやめましょう!

.

効果が上がる勉強方法

☑ 勉強をする前に目標を決める
目標があると脳の働きが変わってきますので、かんたんでいいから目標を決めましょう!各教科の勉強の前に、「P6~7をやって●●について覚える」「P23~25をやって●●の問題を解けるようにする」‥くらいの目標が書ければOKです。

☑ 何を覚えたのか書き出す
各教科の勉強の終わりに、勉強したことによって何を覚えたのか、何ができるようになったのかを書き出す。特に問題がなければ、学校ワークに書き込んでも自学ノートに書き込んでもOK!

☑ 誰かに伝えてみる
覚えた内容を人に伝えると理解が深まったり、長く覚えていられるようになると言われています。
誰にでもいいので、勉強し終わったときに、何を勉強してどんなことを覚えたのかを話してみましょう!
自分が先生になって、仮の授業をやるのも効果的です。(誰に聞いてもらえなくても、先生になったつもりで授業をやってみましょう)

目標を書き出すことと、覚えたことを書き出すことはスグにでも実践できると思いますのでやってみてくださいね^^

.

テスト前の勉強方法 実践篇

【重要】テスト範囲の勉強をすること!
↑ナニを当たり前のことを‥と思った方は3行ほどスルーしても大丈夫です。
テストの点数が上がらなかった生徒の中に、必ずテスト範囲外の勉強を頑張ってしまった人がいます。勉強しとけば何でもいい‥ではテストの点数は上がりません。

☑ テスト範囲の学校ワークの解き直し
2~3週間前から計画的に、テスト全範囲を2回繰り返せるといいですね。※ココで2回繰り返すためにも普段の勉強の中で3回程度繰り返しやっておいて、早く解けるようにしておくのがポイントです。

☑ テスト範囲の単元テストの解き直し
学校ワークの解き直しをメインに勉強しておいて、テスト直前に単元テストも解き直しておきましょう!

☑ 学校の先生が渡したプリントの見直し
ハッキリ言いますね。プリントとか作るのって面倒なんですよ。時間かかるし、学校の先生もできればやりたくないんですよ。それでもプリントを作るという事は、その先生が重要だから生徒に伝えたい‥と思っているからなんですね。だから、担当している先生が大事にしているポイントであるプリントの内容確認と問題が載っているのなら、その問題の解き直しをしておきましょう!
※たまにプリント作りが趣味‥という先生がいるのでそういう先生は要注意です。

.

時間がない人の為の予習方法

予習で「単語を覚えておくように~」というようなお題がない場合、何をすればいいのか、どこまで調べればいいのか‥という事になりますよね?

そしてこのページの最初の方で基本的に「知らない事の知識を得る」のが中学校の授業です』と言っておきました。

では予習で何をすればいいのでしょうか‥

予習は、「教科書を読む」その中で「知らない事をチェック」(調べなくてOK)しておけばいいんです。
予習で全て理解したうえで授業を受ける‥とか、授業を受ける意味ないですよね?
今日の授業範囲で『ココが分からないからよく聞いておこう』とか、『コレってどういう意味なのかな?』という思考になれば、それだけでその意識した情報の吸収力が上がります。

.

勉強してもなかなか成果が上がらない中学生へ

勉強をしてもなかなか成果が出ない人の勉強のやり方には、いくつか共通点があります。
その共通点があると勉強の効果が出にくいのでチェックしてみましょう!

今回あげた特徴の他にも成績が伸びない要因はありますが、まずは下記の基本的な項目を確認してみましょう。

ちなみに‥学習の成果が出始めるのには3か月は必要だと言われています。もちろん、定期テストや単元テスト等の短い範囲の勉強や、理科や社会の暗記なら1~2週間で成果が出ます。
でも、実力が付き始めるのは3~5か月頑張ったあと‥くらいに考えて、日々頑張りましょう!

.

理解せずに覚えようとしている

このページのはじめの方で、勉強は「知らない事を知る」ことと「できないことをできるようにする」そして、「忘れないようにする」ことだという事を伝えましたが、理解せずに暗記をしたり、やり方だけ覚えようとしても、テストの点数は伸びません。

テストで点数を上げるためには、「理解してから覚える勉強」をするようにしていきましょう。

よく、「カンタンなやり方・解き方」を教えるよ~という先生がいるのですが、その解き方の原理が分かっていなかったりすると「やり方・解き方」を覚えよう!と思っても忘れます。かなり高確率で忘れます。それどころか、全く違うところでその解き方を使おうとします‥。近道を通ろうと進んでみたらゲームオーバー‥そんな感じです。

.

暗記がうまくできていない

暗記が出来ない中学生イメージ勉強の基本は暗記です。コレは間違いありません。(※下で説明しますが、暗記しても仕方がないものもあります)
「暗記しない勉強方法」みたいな本も出ていますが、暗記を全くしないという事ではありません。最初は「暗記」から始まります。

何故暗記がうまくできていないのか‥カンタンに言うと、暗記したい情報に触れた回数が少ないから‥ですね。

人間の脳は、接触回数の多い情報を「重要な情報」として扱うそうです。「重要な情報」は忘れにくくなります。
脳みそに『大事な情報だからしっかり覚えておこう』というのは通用しません。「大事な用事や約束」を忘れたことありませんか?「大事だから覚えておこう」と思ったことを忘れたことはありませんか?‥忘れちゃうんです。普通の人間は。
大事な情報は接触回数の多い情報‥だから繰り返し勉強するんです。

上の勉強のやり方で『同じ問題を最低3回、できれば5回繰り返しやってみる』と書いておいたのですが、ある東大の大学院生が「5回、10回は当たり前、覚えられなければ20回でも30回でもやる」という事を言っていました。東大の大学院生が‥ですよ?

.

暗記しても仕方がないものを暗記している

暗記しても仕方がないものには、数学の計算式や答え、国語の文章問題の答えなどがあります。
学年に1人くらいは(公式ではなく)数学の計算式を暗記しようとする生徒がいますので、念のため。

暗記すべきものなのか、暗記しなくてもいいのか‥考えましょう。

ちなみに公式の中にも暗記しなくても良い公式なんかもありますね。
公式の中には「やり方の式」だったりするものもあるんですよね。暗記をしたい人は暗記しても良いのですが、あまりオススメはしません。

.

勉強に集中できる音楽

音楽を聴きながら勉強をしている人は多いと思うのですが、日本語で歌われている曲を聴きながら勉強していると、目で見ている言葉と耳から入ってくる言葉が違うので、効率が悪い‥と言われています。

また、行進曲のようなテンポ感が良い音楽や、抑揚の少ないバロック音楽、自然音等は勉強に良い影響を与えると言われています。モーツァルトの曲は集中力を高める‥とも言われ、「頭が良くなるモーツァルト」なんていうCDも売られていますね。

音楽と集中力‥とか、音楽と学力アップというテーマで、色々と研究や実験が行われていますが、正直なところ「コレだ!」みたいな成果は上がっていないように感じています。
しかし『日本語で歌われている曲を聴きながら勉強していると、目で見ている言葉と耳から入ってくる言葉が違う』と言われると少し納得してしまします。

例えば‥ですが(↓)このような音楽、自然音(的な)ものでしたら良いのではないでしょうか。
色々な論文や説があり過ぎますのであくまでも参考までに‥

今回は思いつくままに色々と書いてみました。
参考になる部分が少しでもあれば嬉しいです^^

.